家族でアイドルを追いかける日々その1~出会い、葛藤、そして策略~
以前、ブイ担になったきっかけを…みたいなタグが回っていて、それにまつわる形でご自身がブイに嵌るきっかけをブログで語ってらっしゃる様子を見て、これ便乗しちゃおうかなどうしようかな?とまごまごしていたのですが(笑)、どうせなら…ということで、私の動向をメインにしつつ家族がどのようにしてジャニを追いかけるようになったのか、あと嵌ってからどう動いていたのかをブログにまとめてしたためてみたいと思います。
十五番煎じくらいでも気にしないでネ!
あと如何せんBBA*1になってきたのでいろいろ文体が古いかもしれないけど気にしないでネ!
■新しい風を吹き込むのは上の妹
横浜の山の上に暮らすわたくしたち三姉妹(長女がわたくし、上の妹、下の妹)は、元々そんなに流行りモノのテレビ番組を見たり、レコードを買ったりということはしてもらえず(求めてもいなかった)、父が作ったピンクレディーやカーペンターズのカセットを聞いては歌っているような家族でした。
わたくしが小学生の頃に世間を熱狂の渦に巻き込んだ光GENJIにしても、曲とかメンバーを知ったのは大分後からで、クラスの子たちと一緒に近所の駄菓子屋で30円くらいのブロマイドを買ったら、みんなが「かーくんでたー♡」と喜んでいるのを見て、かーくんて何ぞ?というレベルでした*2。ちなみにわたくしがその時引いたのはおヒガシ様のブロマイド。その後その写真はどこに行ったのか分かりません(だって興味なかったから)。今なら確実に言います、「それ大事にとっておけ!」と。
その後、世の中はアイドル冬の時代となっていき、私自身も中学・高校と部活に明け暮れる日々を過ごし、更にその中で上の妹が持ち込んだ声優さん*3のソロCDをきっかけに、ずぶずぶとそっちの道*4に嵌っていったため、アイドルなんてこれっぽっちも生活に触れることのない状態でした。
ましてや、私は高校2年生の頃にワールドカップバレーを見て女子バレーに嵌ったのですが、その時試合前に大事なコートで歌って踊ってキャーキャー言われてて、何このぶいしっくすとかいうの!!!……という、アンチの典型的な感想を持っていたこともここに一応記しておきます。当時うっかりバレーボール雑誌を買ったりしてみたのですが、今なら確実に言います、「それもう少しちゃんととっておけ!中にきっとブイがいたはずだから!」(笑)
あと、高校三年生の時に私だけ「ウルトラマンティガ」に嵌って毎週見ていた*5のですが、その後ろ姿を見た妹二人が「いい歳してウルトラマンとか嵌って(プ」って言ってたことも忘れません。今なら確実に言います、「特に上の妹!あんたそんなこと言って彼氏とデートでファイナルオデッセイ観に行くことになるからな!」*6
そんなこんなで私が当時のヲタ活に勤しんでいた頃、ひっそりとSMAPを見つけてきたのが、やはり上の妹でした。
少しずつCDを集め、スマスマやメンバーのドラマを見て、とりあえずつられるようにして私もスマスマを見たりCDを聞いたりするようになったものの、私自身はそこまで興味は持たず。せいぜい体調崩して大学休んだ時に、何かの写真を見ながらSMAPの似顔絵を描いて遊んでたくらいでした(せいぜい?w)。それがアミーゴとかバードマンとかの辺りかな。
で、私の中で少しずつ当時のヲタ活に疑問を感じ始めた(笑)頃に、マッハブイロクきっかけでブイに嵌っていくわけですが、その私に上の妹は驚きの事実を突き付けてきたのです。
「私、前からそこの番組見てたー!V6いいよー!長野君かっこいいよー!」
え、いつの間に…?
ていうかSMAPじゃなかったの??
どうやらゴロちゃんのドラマの後にV6の素がOAされていたようで、そのまま見ていたら面白くて長野博を見つけたようなのです。おねーちゃん全然知らなかったよ。
そんな感じで図らずもV6に辿り着いた私と上の妹は揃ってマッハブイロクを見るようになり、時々それを両親や下の妹も見るようになっていきました。
■姉妹としての類似性とアイデンティティの衝突
私がブイを見始めてから約3カ月経った頃、5枚目のアルバムHAPPYが発売されました。
それまでにも何枚かCDは買っていたのですが、基本的には上の妹が買ってきて、それを一緒に聞いて楽しむ、という何とも微笑ましい姉妹交流の時間を過ごしておりました。*7
しかしながらHAPPYが発売される頃には私もかなりガチで嵌ってしまい、これは自分で買おう!と決意して発売日にCD屋へと足を運んだのであります。
その日は上の妹の方がバイトで遅く帰宅するため、先に帰った私はこっそりと数曲聞いて「羽根」にものっそい感銘を受けていたのですが*8、きっと妹は帰ってくるなりアルバムを持って私の部屋に来て、嬉しそうに話し出して一緒にCDを聞くだろうと思ったので、CDを見えないところにしまって妹の帰りを待つことにしました。
上の妹が帰宅して、私が想像した通りに事は進んだのですが、ひとしきり聞いて楽しんでキャッキャしたところで、「実は私も買っちゃったんだー!」とCDを見せたら……
「なんで麻琴(仮)さんはそういうことするわけ!?」
突然怒り出したのです。
私は何が何やらわからず、怒り狂う妹を見てぽかんとするばかり。あなたが楽しそうにする姿を見たかったから内緒にしてたと言うと、「そういうところが分かってないんだよ!」と火に油を注いでしまった様子。
妹の言い分としては
・自分が見つけてきたものを姉のが嵌ってしまって、自分は嵌りきれない(遠慮してしまう)のが嫌
・ogtさんもそうだったのに、せっかく他で見つけてきたV6までそうなるとか考えられない
・しかも6人の中でのお気に入りも被ってる(ブイに嵌った当時、私は博様が一番でした)
・どうして私の好きなものをみんな持って行っちゃうの!?
という辺りを皮切りに、趣味の話から妹としての姉へのコンプレックスから学校でのことから何から、実に6時間近く*9夜通し泣いて喚かれ罵られ、私も泣いて言い返したのでした。
しかもそのタイミングで理由は忘れたけど両親と下の妹は不在で、一晩で収まらなかったお互いのアイデンティティを懸けた口喧嘩wは翌日もまた夜中から6時間コースで…。
結果二晩泣いて喚いた私達姉妹はお互いボロボロになりながら、2日のブランクを経て家族全員での香港旅行に向かったのでした。うん、旅行でとりあえず仲直りしましたよ!一緒に香港のHMVでブイのCDとか探したよ!
ちなみにそのブランクでは私がogtさんの公演を観に行き、上の妹はお台場でメントレのイベントに行ってウチワをもらってましたwまだあるしそのウチワ!
私自身、自分が嵌ってしまうと周りのことは考えずに猪突猛進するタイプだったので、妹がそんな思いをしていたとか、そもそも私に対してそんなにコンプレックスを抱いていたとか全然知らなくて、それが何故かブイのアルバム購入をきっかけに全て噴出されたっていう…。
趣味、好み、やってみたいこと…そういうものが結構似ていたからこそ、妹は余計に劣等感を感じていて、言えないまま貯め込んでいた20年分の思いが、何故かブイのアルバム購入を(ry
でもそこでお互いに思っていたことを余すことなくぶつけまくったおかげで、妹は私へのコンプレックスから少し解放され、私も気を配るということを覚え(ホントに野放図に育ちましたので…)、また同じ人を好きになっても「どっちかが取る」というものではなく、各々で好きでいればいいんだという平和的解決の道を進めるようになったわけです。単純に人間関係もそこで少し変わったし。
■それでは終わらなかった上の妹の腹の内
……と、平和なブイロクライフを手に入れたと思っていたのはどうやら私だけだったようで(笑)。
初めて参戦したブイコン@たまアリ、そして直後に観に行った坂本さん主演のミュージカル「シェルブールの雨傘」。
この二つを見て、上の妹は思ったそうです。
「こいつ(=姉)、坂本担にできるぞ。博担から追い出せる…!」
そんな妹の心を知らない私は、ライブとミュージカルを思い出しては「リーダーカッコ良かったね!」を連発。なんて能天気。そして追い打ちをかけるように上の妹はさり気なくそれに同調し、むしろリーダーを褒めて姉の気持ちを坂本さんに向かわせるように画策。全然気付かない私。なんて平和!w
そうこうしているうちに、11月某日の朝。
私は家族に対し、ある宣言をしました。
「私、坂本さんのファンになったみたい」*10
内心ガッツポーズしたそうです、上の妹。
後年、妹が得意げに語っていました。
「いやー、いけると思ったんだよねー。ライブとかミュージカルの後の反応見ててね、『これ、追い出せる!』って思ったの(笑)。まんまと自分から行ったよねー!私がちょっとずつ誘導してたのにも気付かず!」
……orz
や、いいんですよ。だって坂本さんが好きだもん私w
それ聞いたのも年単位でかなーーーり経ってからなので、全然いいんですけど、なんか、ね……。
下剋上っていうか、アタマは使ったもの勝ちっていうか。
でも別の見方をすれば、そこまでして上の妹は博様を「自分の担当」として死守したかったんだと思います。今でも博様担です。今や三児の母ですw
…あれ、上の妹とのエピソードだけでこんな長さに。
下の妹や母が嵌ったきっかけはまた次で。
*1:わたくしは長瀬・光一・森田ラインです。
*2:しかし下の妹曰く「姉二人は揃って歌番組を見てた、光GENJIを見てた」とのこと。こちらは全然記憶がないのですが…。
*4:アニヲタじゃなくて声優ヲタ。むしろogtさんヲタ。FCツアーで海外に行っちゃったくらいのヲタw
*5:あの時、テイクミーのシングル買ってたらもっと早くブイ担になってたかな…
*6:わざわざ上野まで観に行ったそうですw
*7:私が初めて「Shelter」を聞いたのもこの頃です。最初に聞いた印象は「何かアニソンでありそうだよな…」だったことを正直に申し上げますw
*8:この曲がなかったら私はここまでブイに嵌ってなかったと思うくらい今でも大好きな曲です。
*9:23時頃スタートして明け方5時頃に疲れて終了
*10:この発言に至るにはその日見た夢の話をしないといけないので、ここでは割愛(笑)。